お客様は神様です
顧客のニーズや意見は、生産者側からするといい気づきや改善の機会であるのですが、
最近なんか行きすぎな感じですし、自分自身もちょっと勘違いしているかなと思う時があります。
特に自分で事業をするようになってから感じる事が増えてきたように思うのです。
「客が偉い的な風潮」っていつから「当たり前」になったのでしょうね。
いつから自分が偉いと勘違いしていたのか?
そもそも客が偉いというのは、自分で振り返ってみてもいつからそう考え始めたのかわかりません。(笑)
僕も若いころというのがありまして、当時の大人たちが「客に対してなんてことしやがる」
みたいな横柄な態度を取っているところを散々目の当たりにして
「そういうもの」なんだなと覚えていった記憶がかすかにあります。
自分が働くに至っては、「顧客と揉める=社内から槍が刺される」という図式が成立しており
「買う側>売る側」という勘違いが、覆しようもないほどの「自分の世界のあたりまえ」
となっていました。
となると、売る側で虐げられている(と思っている)分、買う側では優位な位置にいると
勝手に勘違いするのも無理ない事です。
「高い金払っているのに、手を抜きやがってコノヤロー!!」
普段そういう気持ちが蔓延して、いつもイライラです。
好きな客と嫌いな客
自分が売る側の立場だと、好きな客と嫌いな客ははっきりしていて
「自分に敬意を払ってくれる客は好きで」
「自分本位で細かい事でもクレームを入れてくる客は嫌い」
な訳です。
つまり自分は、気を抜けばすぐに自分自身の思う嫌な客になるということです。
ずいぶんと不幸な事をやっているなと最近よく思うようになりました。
等価交換
我々の世代は特に「金」に対する価値観がすごく高いように思います。
その「金」を渡すのだから、ということでついつい相手に対する合格ラインが高くなりがちです。
買い物というのは「商品」と「金」との等価交換なのですから
「売ってくれてありがとう」「買ってくれてありがとう」は等価ですよね。
というわけで、買う側の立場でも「感謝を忘れずに」
と言うことですね。
起業して初めの頃はよく業者担当さんと揉めました。
というか、自分のあたりまえからするとあり得ない言動をするこの担当者くんが
本当に許せませんでしたが、
今は当時ほど入れ込みもなくなり、この業界にもちょっと慣れてきました。
ちょっと余裕が出てきたせいか、自分の事もちょっと見えるようになってきたのかもしれません。
できれば、昨日よりいい客でいたいなと思います。