再エネ主力化にコストの壁 買い取り費30年度最大4.9兆円
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODF0134K0R00C21A3000000/
日経新聞の記事です。
平たく言うと
「2030年日本は頑張っても再エネ率25%程度で諸外国から周回遅れだけど、FIT電源の買取費用が5兆ぐらいになるね。」
という内容
我々発電事業者からすると???という内容となっています。
FITは年々価格が下がり、今ではあり得ないレベルの価格になっています。
FIT12円+託送料(想定)9円=21円ってことは
単相の小売り価格を既に下回っています。
この価格帯の発電所を増やしていくと市場価格ってどんどん下がっていくはずだったのですが
残念ながら昨今の状況は
低圧全量は廃止、自家消費や地域活用要件の認定数は伸びがかなり悪く
入札については、事業者が全くついていけない閑古鳥状態です。
あーあ、日本のFITって途中まで成功しかかっていたと思いましたが、
今だ!!というタイミングで無茶をやったからオワコン化してしまいました。
ここから手のひらを返せるかどうかが今後の再エネを左右する!!
という状況でございます。
どこに違和感があるかというと
「安い電気を作っているのに、小売りは自由化したのに、なんで電気安くならないの??」
ということです。
・原発の再稼働の為の仕込みなのか
・いまだ残っている高単価案件を算数に入れているからなのか
・結局再エネの下支えのコストが重いのか
今は分からないけど、理解していきたいですね。
ん?
再エネ価格は下がり続けるのに、国民負担は増える。〇電がボリすぎっていうことになりますかね?
P.S.
FIT12円
送配電の1kwh限界費用9円、託送料8円、小売りの従量電灯25円とすると
12-9=3円の賦課金が発生
9円+8円=17円が原価で送配電と小売りで8円の利益(山分け)ですね。
固定費とかあると思いますが、結構儲けていらっしゃいますね。
コメント
運送会社と違って
右から左への事務手続きで
お金が入ってくるイメージ
この状態が進むと
電気料金の値下げ圧が強まり
儲けが大きいものが縮小させられる
金額が公表されている太陽光発電所は
これ以上拡大してほしくない・・・
とか思ってしまいます
実際事務手続きしかしない事業者もいますが、
発電所管理運営が発電事業者の主業務です。
発電事業者の利益も確保しながらインフラ(電気)料金を下げていくのが
FITの目的と言ってもいいですので売価を下げて国益をちゃんとだしていきたいですね。
20年固定してる分が相当量有るから減らないんでしょう。
発電してない分でも取り消ししないと。
認定発電所が全て稼働する前提というのが変な気がしますが、今経産省が必死で高単価で稼働の見込みのない発電所の権利を取り消しに行っていますのでもうちょっとの辛抱なのでしょうかね。
その分などある程度勘案すればよさそうなものですけど(笑)