前回書いた内容を具体的に検証してみました。
とある発電事業者さんのデータですが、もうちょい数増やして検証したら
間違いないと思います。
ベースデータはエコめがねのCSVデータです。
制御時間(分) | 制御率(%) |
1時間ごとのデータを使い「制御時間」×「制御率」を計算し特定期間ごとに集計します。
データ計測日 | 制御時間(分) | 制御率(%) | 集計値 |
2021/4/11 5:00 | 0 | 0 | 0 |
2021/4/11 6:00 | 0 | 0 | 0 |
2021/4/11 7:00 | 0 | 0 | 0 |
2021/4/11 8:00 | 0 | 0 | 0 |
2021/4/11 9:00 | 59 | 49 | 2,891 |
2021/4/11 10:00 | 56 | 54 | 3,024 |
2021/4/11 11:00 | 60 | 83 | 4,980 |
2021/4/11 12:00 | 60 | 100 | 6,000 |
2021/4/11 13:00 | 60 | 94 | 5,640 |
2021/4/11 14:00 | 60 | 75 | 4,500 |
2021/4/11 15:00 | 30 | 25 | 750 |
2021/4/11 16:00 | 0 | 0 | 0 |
2021/4/11 17:00 | 0 | 0 | 0 |
2021/4/11 18:00 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 27,785 |
恐らく保険とかは、この数値に÷100(%)÷60(分)×49.5(kWh)
を計算してこの日「229.2kWh抑制されましたね?」とするんだと思います。
今回はここまでやるの面倒だし、割合変わらないので元の集計データを使います。
頂いたデータの集計
2020年合計 154,536(分・%)
2020年4月合計 31,004(分・%)
2020年全体対比(20.06%)
2021年4月合計 144,243(分・%)
2020年全体対比(93.33%)
2020年4月対比(465.2%)
分かる事・想像できること
・2020年4月は2020年全体の約20%の制御量だった
・2020年4月と比べると今のところ2021年4月の抑制量は4.6倍
・4月30日までこのペースで抑制されると去年の12.7倍の抑制量になりそう
・4月1日から11日までの抑制量は2010年全体の9割ほどになている。
あー?制御方式変えた瞬間から抑制が昨年の12倍??だと?
先日の記事で2010年対比の2011年供給量が100万kWほど増えている事を調べました。
九州電力の指示が正しかった場合
「電気の供給量が増えると需要は今のところ大きく増えないので、
抑制が加速度的に増える。」
ということになり、これは困りものです。
「抑制は年間3.3%だよ?」という見込みが「今年は3.3×12.7=41.91%だよ?」
※実際は4月5月が壊滅的って話だけかもですがその場合でも20%ほどの抑制になりますよね。これも一大事
逆に
「制御方式かえて、一斉にしたからグループ数で割り算しないといけないけど
割り算忘れてましたテヘペロ」
とかいう話ならなんとなく感覚的に勘定あいそうなんですけどね。
他の事業者さんも一度計算して頂けないですか?
そして良ければコメントください。
ほぼ間違いなさそうであれば、九州電力とOCCTOに「どういうことなんすか?」と
集計結果をぶっこんでみようと思います。
コメント
九州の抑制異常を取り上げて頂いてありがとうございます。
分析して頂いている内容はその通りかと思います。原発と新規発電所が増えて供給量が増加しましたが、需要は増えていないので抑制が増えるのは理解出来ます。
(原発再稼働は反対ですし、旧ルール事業者は抑制非対象なのは不公平です)
本来なら天気の好い日は心が明るくなる筈なのに…4月になってからは毎日憂鬱です。
制御されている時間に本当はどれだけ発電したのかは不明ですので、あくまで概算ですが私の発電所のデータを記します。
2020年4月制御日2回5h(4/11迄)、2021年は既に7回34.5h(実質26h程)約5倍
概算ですが、既に昨年並みの抑制損失額となっています。
コメントありがとうございます。
同程度の結果が出ているので事実としては間違いなさそうですね。
いずれはこのような抑制状況になる可能施はありますが、
ちょっと早すぎるなと直感的に感じており、
データによる裏付けを取っています。
20%も抑制されたら分譲発電所購入組は生き残れないので
間違いであってほしいと思います。
引き続き情報収集して続報出していきます。