この路線はすでに確定していると言えばしていますが、ちょっと困ったことになりました。
今話題のイベント
「太陽光拡大で帳尻 経産省、46%減目標へ苦肉の積み上げ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA23BVX0T20C21A4000000/?unlock=1
1.事あるごとにバイデン大統領に「分かってんだろうな?」と詰められる日本
2.環境サミット2021で我らがガースー総理が2030年CO2排出削減46%を掲げてしまう。
3.梶山経産大臣は原発と太陽光でなんとか頑張ると言わされる。
4.「わかってんだろうな?」が経産省担当までスルーで落ちてくる。(今このへん)
どうなるか
2030年まであと9年、プラン2年以内なら実施が7年しかない状態で実質リードタイムから考えて、ソーラー以外の選択肢は「ほぼない」
現状再エネ20%原発6%、目標まであと20%再エネでまかなう事になる。
発電事業者に厳しい時代が来るのは先日の記事
「GoGo小泉先生-2030年再エネ40%の世界を垣間見る」
のとおり
2012年から2021年まで頑張ってきたソーラーの2~3倍を残り9年で立ち上げなければならない。
そうなれば、ピーク時エリア需要の2ー3倍の電気をどうにかしないと
発電事業者が軒並み倒れてしまう。困った点はまさにこの点
絶対にやらないといけないこと
それは「需要を作る事」、ただ今でさえ再エネ由来電気をうまく使えていないのに
それが現状の2-3倍になっても捨てる量が増えるだけだ。
簡単な算数の話です。
では、どうするか?
「昼間にがっつり電気を使えばOK」
現在社会実験として「VPP実証」や「DR実証」は成功裏に終わっており技術的に
「需要の創造」というのはできる見込みがついている。
だけど実用化に至らないのは何故か?
「昼間の電気代が高いから」
今、ヒートポンプ給湯器は全国に700万台あると言われています。
例えばそれを1日1kWh分だけ運転したらそれこそ九州で今余っている電気は
一瞬で使い果たせる。
※風呂のお湯を沸かす電力量は1kWhってことはないよねー?
あと、本当はお昼間に電気使いたいけど使えない企業はすごく多い。
なぜ、使わないか?
「昼間の電気代が高いから」
「じゃあ、昼間の電気安くしたらいいじゃん?捨てる程余ってるんでしょ?」
そう、これを国主導でがっつり改革することができれば
2030年は明るいし、これができなければ2030年は暗い。
ごましおは技術論はその後だと思っています。
昼間の電気は何故高い
JPEXのただ今の取引価格は1kWhが0.01円、だけど従量電灯Bの1kWhは25円ぐらいです。
これが0.01円と言わず10円とか10円切るぐらいで販売されたらどうでしょう。
皆さん昼間にエコキュート動かしたいですよね?
工場も安い電気で操業したいですから本当は昼間の電気料金が安ければ
一杯電気使ってくれるはずなんです。
だけど、小売り価格や託送料金って昼間高くて夜安い料金プランになっているんですよね。
それは、日本がまだ高度成長していた頃の料金モデル。
昼間に電気使い過ぎたら電力ひっ迫が起きて停電する頃の料金モデル。
原発がガンガン動いていて夜に大量の余剰電力が出てしまってなんとか追従負荷を作りたかった頃の料金モデル。
そう、今はソーラーの普及で電力事情がずいぶん変わっています。
これからもっと変わっていきます。その将来あるべき姿ソーラー(再エネ)でどんどん発電できる時間帯の電気は安く、どうしても化石燃料を燃やさないとどうしようもない時間帯の電気やダックカーブの頂点付近の時間帯の電気代を高く
そうすれば、EVなどの充電もほっておいても昼間にがっつり充電する世界
企業・工場も使用電力をシフトして昼中心の活動になる世界
まあ、kwhだけじゃなくて、デマンド契約系のkW契約の上限についても緩和してあげれば
出力制御のない(少ない)再エネ運用ができるはず。
小泉さんは義務化を口走る前に、まず「需要の創造」と「未来に合わせたインフラの革新」を方々で口走って頂きたいものです。
果たして、浮かんできた46メンバーはクリステルよりセクシーだったのかしら。。。
本日の提案は以上です。賛同頂ける方は、この情報を拡散頂けますと幸いです。
糸口リスト
・経済的出力制御
・抑制負担を系統利用者に薄く広く伸ばす
・原発原価を正しく評価
・発電税
・発電側の事業計画見直し
・発電側をまとめてマクロ予測
・発電ピークに追従する負荷を探す
・国にコスパの悪い投資をやめてもらう
ここでの意見に全面的に賛同です。
コメント
原発優先ですのでたしかに今のまま太陽光増やしても激しい制御が待っているだけでどうにもならなくなりそうですね
こういう様々な建設的な意見を吸い上げる場所を設けると変わりそうですけどね。小泉さんとかに届くように
コメントありがとうございます。
在野というかネットの世界では結構このあたりの議論や主張があって興味深いです。
そうですよね。1つにまとめてより影響力のある方に語って頂ける方法は是非とも見つけたいものです。