GW明けの九州出力制御の状況を確認してみた。

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えっと、ほぼこのつぶやきの通りです。

※現状起こっていることを正確に理解するのが目的ですので、

 実績値がなんか違うでという方はコメント頂けると幸いです。

今回のデータは、いつも頂いている鹿児島の発電事業者さん(というか発電所が鹿児島)

日付 出力制御量
4月1日 141.075
4月2日 0
4月3日 0
4月4日 0
4月5日 99
4月6日 297
4月7日 291.06
4月8日 0
4月9日 245.025
4月10日 297
4月11日 346.5
4月12日 0
4月13日 0
4月14日 33.66
4月15日 291.06
4月16日 0
4月17日 172.26
4月18日 285.12
4月19日 346.5
4月20日 346.5
4月21日 279.18
4月22日 96.525
4月23日 34.65
4月24日 0
4月25日 225.72
4月26日 346.5
4月27日 0
4月28日 0
4月29日 0
4月30日 15.84
5月1日 17.325
5月2日 15.84
5月3日 396
5月4日 9.9
5月5日 121.77
5月6日 57.915
合計 4,809.0

合計25回、1回の出力制御平均は192.357kWh

前回より平均が下がりました。

GWは旧ルールオフライン事業者への前日指示が増えており

相対的にオンライン出力制御がマイルドになった感じです。

5日間で抑制が2回、1回の平均抑制値は167.0kWhです。

10日間で抑制が6回、1回の平均抑制値は245.4kWhです。

15日間で抑制が9回、1回の平均抑制値は245.7kWhです。

20日間で抑制が12回、1回の平均抑制値は256.4kWhです。

25日間で抑制が17回、1回の平均抑制値は234.9kWhです。

30日間で抑制が19回、1回の平均抑制値は229.2kWhです。

年間の損失シミュレーション

4月1日以降の平均制御量×昨年のでんき予報実績

を計算することでそこそこの精度で予測できると考えています。

2018年度 2019年度 2020年度
4月 20 22
5月 10 16
6月 0 2
7月 0 0
8月 0 0
9月 0 1
10月 4 3 1
11月 4 10 0
12月 0 1 0
1月 1 5 1
2月 1 11 5
3月 16 15 12
合計 26 75 60

2019年度実績見合い 14,427kWh
2020年度実績見合い 11,541kWh

平均値        12,984kWh

これをFIT単価×1.1(税込み)するとこうです。

2021年の抑制はこうなる、2020年はこうだった一覧(5/6日の実績込み版)

低圧発電所1基につきこうなります。(パワコン出力49.5kWの場合で過積載>100%)

FIT単価 2021年抑制 2020年抑制
14 ¥199,955 ¥19,634
18 ¥257,085 ¥25,243
21 ¥299,933 ¥29,451
24 ¥342,780 ¥33,658
27 ¥385,628 ¥37,865

年間でみると「5月1月分がまるまるなくなる感じですね。」

これは、指定ルールの2020年制御量と2021年の制御量、九電監修固定スケジュールの傾向をもとに今後の簡易的な予測したものを並べたグラフです。

同一スケールにしているので、いかに異常な状態かツイートの時のグラフより分かりやすくしています。

・なんで2020年、2021年でこんなに制御量増えてんのー?

・出力制御春の陣は6月まで続くのー?ほんとにー?

・秋にも大幅な出力制御って本当に必要なのー?

・そのうち夏も出力制御されるのー?供給ひっ迫だったんじゃないのー?

次のアクションについて

出力制御システムのルール変更に伴う初期不具合なのか、本当に受給バランスの乖離が大きくなりすぎたのか。

原因は分かりませんけど

九州では再エネの電気をうまく使えない状況であり、捨てられる電気は増える傾向にある。

畜エネのために蓄電池など導入を進めているけれど、それは本当に捨てられる再エネを拾う為に使われるの?(太陽光とセットじゃなきゃ昼に使うインセンティブなくね?)

そもそも今の状況でこれ以上ソーラー導入する意味があるの?

というような諸問題をどうするか。

今までの動きとしては、

九電さんに問い合わせ、

「昔からこれ以上繋げねぇって言ってんだろうがよおおお!」

とキレられてもおかしくない状況ですが、

「もうちょい様子見てくださいね。」

とお返事を頂きました。

OCCTOさんに問い合わせ

「(いつも通り)調べるから待っててね」

とお返事を頂きました。

いつもよりがっつり調べていただけると信じています。

というわけで、選択肢は大きく3つ

 ・自力で何とかする

→あまた手はありますが、追従負荷を作る方向性

 ・経産省に頼む

→優先給電ルールを変更するなり、なんらか再エネを捨てずに済む方向で圧力をかけてもらう。

 ・もうちょっと様子を見る

→実績として出力制御量が10%を超えるようなひどい有様になっていることを世間に知らしめて、対策を打たざるをえない潮流を作る。

どれもあまり気が進まない。

コメント

  1. ガンガン より:

    大き目のとこはFIPに切り替え可能みたいなんで

    蓄電池も後付け可能になるんじゅないでしょうか?

    例によってFIP切替は低圧は対象外ですが。

  2. gomashio より:

    なるほど
    高単価メガソーラーがFITからFIPに乗り換えて蓄電池後付けで
    メリットが出るような制度設計には今のところ見えないのですけど
    そのあたりも踏まえて事業者が持続可能な制度になるといいですよね。