第5回 強度計算などについて

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さて、発電所は建築的な強度計算が必要とされています。

http://www.jpea.gr.jp/topics/guideline2019.html

そもそもこんなガイドラインの存在自体を知っている人は

関係者内でどれぐらいおられるんでしょうね。

ちゃんと読んでいる人って「あんまりいない」印象です。

この辺の話をすると「単管警察」みたいな人や

「引き抜き強度自警団」みたいな自称善意の第三者みたいな

どう見ても「スネ夫」みたいな人がどんどん湧いてくるので

あんまり気が進まないのですが

「細かい正解不正解、解釈がどうのとか、ぶっちゃけどうでもいいです。」

ガイドに基づいた結果書面があれば売買の時に値段が落ちにくいです。

立入検査が入った場合は結果書面がなければ、

大枚はたいて1から調査書面を作り直す必要があります。

結果書面があろうがなかろうが、

発電所が壊れなければ正義、壊れたら悪です。

これが全て

実際の業者さんに出してもらった資料はこんな感じ(悪用しないでね)

強度計算書

https://drive.google.com/file/d/1pCpgfXzmjCwjBbdzg-1UjBny_BD9TeL8/view?usp=sharing

引き抜き結果

https://drive.google.com/file/d/17oM7l9JlYnfdSWAH2luH-HOyaayMYzLw/view?usp=sharing

引き抜きポイント

https://drive.google.com/file/d/19GlD6ZyHvj-hh04v4IyZ_d6TkkQ7PSXo/view?usp=sharing

自分でやるときどうしたらいいのか?

強度計算書

架台メーカさんに購入する架台の強度計算書を出してもらってください。

出してくれないメーカさんは「そういうことだ」と思ってください。

引き抜き結果

引き抜きポイント

基礎敷設の際にクレーンスケールなどで引き抜き強度を測っておきます。

合格基準の細かい話はガイドライン見てください。

正直、現場のおじさんが理解できない基準なんて「KING OF クソ」なので

1-2tぐらい引っ張れればいいのかなと思います。

自分でやるとき(目安)

スクリューは2mもしくは2.5mを採用する。

打ち込んだスクリューの状態により補強を検討する。

1.スクリューが予定位置まで入らない

2.押し引きしながらなんとか予定位置までスクリューが入った

3.スクリューがきしむ音が聞こえた

4.油圧ギリギリでスクリューが入った

5.普通にスクリューが入った

6.ユンボで上から押したらスクリュー途中まで入った。

7.ユンボで上から押したらスクリューがズボズボだった。

上みたいな状態で1はNG、7は補強必須、6は注意

特に絶対にスクリューは切ってはいけない。

どうしてもスクリューが入らない場合は一度掘って

打設後セメント漬けにしている。

結論

強度計算はメーカーに貰えばOK。

引き抜き結果についてはテイを準備しておき、

現場レベルでは簡単な基準を設けて、全てに杭でそれを守るようにする。

ガイドラインで定義されている試験結果は

「なければ困る事があるが、あってもそれが何か保証してくれるわけではない。」

P.S.

正直、現場のおじさんが理解できない基準なんて「KING OF クソ」なので

いわゆるガイドラインの近しいレベルの事を現場のおじさんが理解できる言葉にした奴が勝ち。

誰かいい基準持ってないかな…

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CNのためのOSAという考え方

第1回 発電所ってどうやって作るの?

第2回 組み立ててみる

第3回 線を繋ぐ

第4回 買ってくる