前回記事(発電所の点検って何をすればいいの?)
で、法令からガイドラインまで確認しました。
今回は、メンテナンスはオーナーができるの?
資格とか機材はどんなものがいるの?
という事を考えていきます。
===前回のおさらい===
ガイドラインに書かれている内容から
低圧発電所(住宅用を含む)で必要なメンテナンスは
下記項目で十分なのではないかということが分かりました。
・設置1年目点検を実施し、その後4年毎に点検すべし
・定期点検結果は取りまとめて報告すべし(報告先未定義)
※報告内容を纏めて保持しておけばOKと解釈
===具体的な資料はこちら===
太陽光発電システム保守点検ガイドライン
2016年(平成28年)12月28日制定
http://www.jpea.gr.jp/pdf/161228_pv_maintenance.pdf
P35-P38
B.2 10 kW以下(住宅用)の定期点検要領例
P38-P41
B.3 10 kW以上(産業用低圧)の
一般用電気工作物の定期点検要領例
項目が例として記載されていますので、これを
やってしまえばOKということですね。
===資格はいるのか?===
点検項目については、電気工事が伴わないので
無資格でできなくはないです。
しかし、電路には大きな電流が流れているので
電気的な知識がないと非常に危険です。
どのみち、点検NGの場合の対応は、
電気工事が必要になるため、
第二種電気工事士免許が必要です。
次回は、春に試験がありますので、
御興味ある方は受験をお勧めします。
===機材はいるのか?===
試験項目を大きく分類すると、以下3種類
・目視による検査
・ブレーカ、パワコンの簡単な操作
・測定
測定項目は分類すると、以下5種類
・絶縁抵抗
・接地抵抗
・開放電圧
・交流電圧
・自立運転機能(電圧)
・I-V 曲線(必要に応じて)
準備機材例としては、以下5種類が必要に
なりそうです。
この中で、ストリングチェッカーがかなり高価なので
ストリングチェッカーはレンタル、その他は購入
という方向であれば、数万円で準備可能です。
1.絶縁抵抗計
絶縁抵抗測定用
2.接地抵抗計
接地抵抗測定用
3.ストリングチェッカー
開放電圧・(I-V 曲線)測定用
4.マルチテスタ
交流電圧測定用
メンテナンス費用はだいたい、
発電所1基につき月額1万円程度かかると思います。
とすると年間12万円、5基あれば60万円です。
低圧1基分のCFぐらいの額が持って行かれていますね。
メニューは業者によって多少異なりますが、
年1回の定期点検とかがメインのようで、
故障交換などの対応については、保証・保険を使っても
の工賃は別費用となると聞いています。
とすれば、発電所がよほどの遠隔地でなければ、
自分でやった方がいいですね。
===今日の一言===
ごましおは住宅用をやっていないので、
住宅用について言及を避けました。
住宅用は、高所作業ですし、屋根が非常にデリケートです。
その為、施工業者に点検してもらった方がよさそうですね。
※ただ、住宅用って点検してるんですかね。
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