今日は良い天気でしたので、
第3発電所の「なんかおかしいぞ問題」を調べてきました。
発生している現象は、
発電量としてはそんなに悪くない数字ですが、
ピークカットせず、出力が頭打ちしているんですよね。
パネル容量72.8kW パワコン容量49.5kW 147%の過積載発電所です。
単相5.5kWパワコンが9台で49.5kWのはずが、
最盛期の12時台でも90%程度の出力となっています。
というものです。
同じ現象が発生するように、10時から現場に行ってみました。
予定通り現象が発生していない問題ないと思われるパワコンは
ちゃんとピークカットしています。
まず、最初にやってみたのは、
ピークカットしていないパワコンに1ストリングだけ接続して発電させてみました。
アレイ1:1.7kW
アレイ2:1.7kW
アレイ3:1.7kW
アレイ4:1.7kW
合計で6.8kW発電できるポテンシャルがあるわけですね。
発電の絶対値はさておき、極端に異常なストリングがないことがわかります。
次に接続ストリングを増やしていきました。
ストリング数1:1.7kW
ストリング数2:3.5kW
ストリング数1:5.2kW
ストリング数1:5.1kW
パワコンの抑制ランプは消灯しっぱなしだし、
「ん?むむっ!!これパワコンがおかしくね??」
ということで、ちゃんとピークカットしているパワコンで同じ事をやってみました。
ストリング数1:1.8kW
ストリング数2:3.5kW
ストリング数1:5.2kW
ストリング数1:5.4kW
「あれ?トータル7kWほど発電しているのになんで5.4kW??」
そして、右向いて左向いたら、出力が5.2kW
「ん?なんか不安定ね、、、不安定、、、んむ?」
ここで、ピンときてパワコンを2台ほどOFFすることにしました。
そうしたところ5.2kWの出力のパワコンがなんと5.5kWまで出力が復活しました。
結論は、交流側の電圧が上がっていて
電圧上昇抑制がかかっているという事でほぼ間違いないと思います。
今まで「抑制ランプ」を当てにしていましたが、
どうも当てにならないのではないか?という結論のようです。
今までのチェック内容と結果を踏まえて業者さんに連絡することにしました。
ロガーで電圧チェックしてもらって、整定値を変更させてもらう事で
解決できるのではないでしょうか、ちょっと一安心。
あとはいつ対策できるか?ですね。
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コメント
整定値の変更はされたのでしょうか。
私のところでも晴天時、最大出力の98%あたりでうろうろしていて
抑制を疑ってます。電力会社に問い合わせましたが、出力の
8割9割なら問題なしと言われました。その後の経過を
教えていただけませんか。
この発電所は名義が完全に切り替わっていないので、
業者に任せています。
現状は業者から電力会社に連絡がいっているのではないかと思います。
こちらからは、電力と協議するように指示していますが、
業者のレスポンスが遅くどうなっているかは不明です。
変化がありましたらお知らせします。
>整定値の変更はされたのでしょうか。
電力と協議なく変更してはいけませんのでやっていません。
恐らく0.5Vでも上げてやると解決すると思います。
中川さんは、力率一定制御の整定値は確認されていますか?
95%になっていると計測ポイントによっては98%前後に見えるかもしれません。
力率100%の場合は、
電力には、ピーク時の電圧推移を見せ、
電圧上昇抑制の整定値以上の電圧となっていることを証明すれば
整定値の変更を許可してもらえると思います。
ラプラスのような監視装置があれば交流電圧を確認し電力に提示すれば
許可もらえると思いますし、ピンポイントでも複数点の計測データを見せれば
許可してもらえるかもしれません。
電力の担当次第、交渉次第といったところだと思います。
頑張ってください。