事前にある程度の知識を入れておいて体験した後、独力でやってみる。
そこで初めて学びなり改善しろが出てくるものです。
墨出しとは
墨出しとは設計図面を実際の土地なり建造物に落とし込む作業を指します。
いわゆる土木建築の用語のようです。
太陽光発電についても使われており、土地に対して発電所(特に基礎)位置をマーキングすることを
墨出しと呼んでいます。
前提条件
前提条件として、
パネルレイアウトが決定しており、
その下の基礎部分の設計が完了していることが挙げられます。
(架台メーカから設計図を入手できればOK)
地面にマーキングするのは基礎位置となりますので、
パネルレイアウトが土地内に収まるようにしなければなりません。
墨出しの方法
1.基準線を引きます。(地形ベースもしくはコンパスベース)
※下図① 線は杭と水糸を使って直線を引きます。
2.基準線から直角を出します。(巻尺もしくはレーザーを使用)
直角に従い線を引きます。
※下図A及びB
3.下図A及びBの直角、もしくは下図A及びBの等距離を結びます。
※下図②
4.A,Bもしくは①、②の線を利用しC,D,E,F及び③、④、⑤,⑥の線をそれぞれ引きます。
5.CからFと③から⑥の交点に杭を打ちます。
これで出来上がりです。杭(木杭)を打ち込んだ部分を目印に
次の工程でスクリューを打ち込みます。
困難点
精度の出し方が問題になります。どうやっても2-3cmはずれてしまう。
ちゃんと縦横に水糸を張ってもなかなか精度を出すのは難しいです。
・風による水糸のたるみ・たわみ
・土地の草や凹凸
・水糸位置が高すぎる場合杭を垂直に打ちにくい
・設計位置に杭が打てない
このように結構ずれてしまう。
杭のポイントに岩があったりします。
割り切り
どうしても杭位置がずれるものならば、基礎の前後をきちっとあわせて
左右のつながりはある程度ずれを許容する方向でいいかもしれません。
架台を組む際に南側からみて架台の前後がずれることによって
架台がハの字(または逆ハの字)になる事は施工上大変です。
逆に、架台の横位置が多少ずれても大きく後工程の施工に影響しにくい。
想定外の地形の場合
今回の現場は下図のように南から見て、
縦方向に基準線が引きにくい状況でした。
こういう場合は①と⑤をいったん結び、⑤と⑥間を延長する方式がいいと思います。
僕は横基準で引っ張っていったので結構ずれました。