今日は知り合いの発電事業者さんの発電所にお邪魔しました。先日eソラメンテを使って発電所の点検をしたところ、不良パネルが1枚見つかり
その後、販売業者さんと連絡を取り合い「メーカーに送るための証明写真を撮る」
という場に同席させて頂きました。
基本的な建付け
今回のケースは、ソーラーパネルメーカーが「Qcells」ですので、「Qcells」の保証を確認します。
初年度98%、25年後でも86%の出力保証がされています。
出力保証は25年間ついています。
今回検出したパネルの故障は1枚のパネルのうち1クラスタの故障ですので、
出力が1/3になります。
そのため出力が本来の2/3となるため保証が適用されることになります。
誰の責任なのか
これはかなり難しい問題です。
・初期不良なのか?
・輸送時に破損したのか?
・施工時に破損したのか?
・経年劣化なのか?
原因は色々考えられますが、厳密に切り分けすることは非常に難しい事です。
少なくとも「現在壊れている」と言う事は確かなのですが、それ以外は分かりません。
工場出荷時には「出荷検査」がされているかもしれませんが、
輸送時の積み下ろし時にはパネル1枚1枚なんてとてもチェックしてられません。
そのため、積み下ろし時に物理的に異変がある場合以外の後から判明する異常は
パネルメーカーとのやり取りになると思います。
今までは、パネルをチェックする手法もそこまで普及していないため物理的破損以外は
なかなか気づかなかったと思いますが今後はこのあたりの対応の仕方が結構重要になってくると思います。
今回は、販売業者さんにご協力頂き、メーカーに対応をお願いする方向になりました。
どのように対応するのか
今回は、メーカーに代替えのパネルを送ってもらうことになりそうです。
直接事業者がパネルメーカーとやり取りするのではなく、
分譲購入されている事業者の方は、まずは販売店と
自らパネルを引いてくる商流の方は、商社(代理店)に仲介を依頼することになりそうです。
※パネルメーカー直の方は直になりますね。
代替えのパネルについては、流通していれば該当品を、そうでなければ相当品をメーカーから
商流を通じて交換(場合によっては施工)頂くことになります。
今回の販売店の方は、交換工事は販売店の方々でやって頂けるととのことです。
万が一の際にもこのようなアフターサポートをきっちりやって頂ける業者さんとお付き合いしたいものですね。
やっぱ、自分で足を使ってやると、いい会社と出会えるみたいですね。
どのように証明するのか
今回はソラメンテを使いました。
1.不良ストリングと正常ストリングの電圧、回路抵抗を測定
2.不良パネルと正常パネルの電圧を測定
今回、パネルの開放電圧は38.01V、正常パネルも異常パネルも電圧は36Vでした。
回路抵抗が正常パネルは1Ω、異常パネルが1500Ωであり明確に差がありました。
この内容を写真に撮ってもらい、パネルメーカーに打診頂くことになりました。
さて、今後についても引き続き追いかけていこうと思います。