今までのおさらい
とある電力事業者さんから2020年-2021年の出力制御情報を提供頂きました。
・2020年4月は2020年全体の約20%の制御量だった
・2020年4月と比べると今のところ2021年4月の抑制量は4.6倍
・4月30日までこのペースで抑制されると去年の12.7倍の抑制量になりそう
・4月1日から11日までの抑制量は2010年全体の9割ほどになっている。
出力制御制御方式変更後11日で昨年制御実績を上回り、
このままでは4-5月のソーラーに致命的打撃があるのでは?
という待ったなしの危機的状況です。
情報さらに集まる
1.ブログコメントを頂き、前回の記事の分析データと同じ状況である旨が分かりました。
2.最初のデータ(鹿児島県)と別の制御グループ(大分県)からデータを頂きました。
3.YouTUBEにさらに別の制御グループ(宮崎県)も同様とコメント頂きました。
・少なくとも指定ルールの低圧発電所については、連日抑制がかかっている事は間違いなさそうです。
4月1日から一斉制御となっているのでその点、送配電さんの告知どおりですね。
谷口さん、浜崎さんと軽くディスカッション
発電ムラさんのアプローチとしては、
九州電力「でんき予報」
からの考察
例えば直近で一番制御量が大きかった4月10日は441万kW
同日の再エネ供給量1583万kWの約25%です。
一斉制御なのであれば、約1600万kWの出力を25%制御すれば
400万kW抑制できるはずですよね?
なんで一斉に100%抑制されるんですか??
という全体的なご指摘
ごもっともですよね。
合わせて出力制御の公平性をチェックしているOCCTO(電力広域的運営推進機関)は2021年2月まで検証済とのことですが、さすがに今月起こっているところまではチェックできてませんね。
今までの情報を総合すると
とりあえず背景、現在とりまく状況と制御量が合ってないですよね。
というのは明らかであろうと考えます。
中には陰謀論的な展開をされる方もおられますが、ごましおは
新方式に向けたシステム変更を行う上で何らかのミスがシステムに混入しているのではないか?
と考えています。
ミスであればシステムを改修すれば直る話であり、
連日出力制御が行われる事になっても制御量が1/8の12-13%程度になるはずだと考えています。
※いままで8グループで輪番、一斉方式変更されたら制御日数は増えるけど抑制率は薄まるはず。
もしも、現状の制御が正しいとしたら100万kW出力が増えたら抑制の嵐になるということで、今後権利の残っている未稼働発電所が連系するとさらに大変な事になると言う事を示しており、その結末はあまりにも悲しすぎます。
次のアクション
まずは正規ルートで、九州電力送配電とOCCTOに現状こういうことが起こっていますが
おかしくないですか?と連絡しようと思います。
皆様へのお願い
感情的に送配電窓口に連絡しても「クレーマー」扱いされると元も子もないですので
冷静に事実を淡々と連絡していきたいですね。
それとごましお単独で動いても情報がどこかで停滞するかもしれませんし、同様の問い合わせ
が多数発生していると言う事であれば、九州電力送配電さんも早く動いてくれる可能性があります。
冷静に現状の状況の連絡と改善について訴求頂けますと助かります。
最後に
我々は電力ひっ迫時JPEX100円オーバーでもFIT単価
JPEX0.01円の今もFIT単価です。
ことさら「賦課金ガー!!」と詰め寄る人々や
言いたい放題の「なんでも自己責任おじさん」が「ざまぁ!!」と言ってくることもあるでしょう。
だけど、負けないように淡々とあゆみ続け
カーボンニュートラルに向けて突き進みましょう!!
今は危機的状況ですけど、明日は明るい!!
質問をぶつけてみた
緊急事態なので即メールしてみました。
===本文
九州電力送配電管区の出力制御について
2021年4月1日より下記のとおり全ての発電事業者一律にパーセント制御に変更告知を頂いておりますが、
それに伴い特に低圧発電所事業者様よりSNSなどを通じて
「4月1日から連日100%制御がかかっている」との連絡を頂き
事実関係を調べ、分かったことをSNSにて発信しております。
告知内容
https://www.kyuden.co.jp/td_news_notice_210324.html
調査結果、経過など
原因については分かりませんが、
特に下記の点について状況と制御量が大きく乖離しており
出力制御システム上で何らかの不具合が発生している可能性を危惧しております。
現状分かっている事実
・2021年4月の制御量が4月11日現在で2020年4月比の4倍となっている
・4月1日から11日までの制御量は2020年度の出力制御量の9割を既に超えている。
・このまま推移すると2020年4月比12倍の出力制御がかかる
・九州電力送配電「でんき予報」情報より2021年4月10日は
・再エネ出力制御必要量が441万kWとなっており、当日の再エネ供給量1,583kWの約25%です。一斉制御に変更になっているため、一斉に25%程度の制御量で充分供給量を抑制できる計算になりますが、4月に入ってから連日100%制御のままとなっています。
九州電力送配電株式会社様にも同様の質問を入れさせて頂いておりますが、
九州の全発電事業者の方に影響する問題ですので、急ぎ調査頂きたく連絡させて頂きました。
前向きにご検討お願い致します。
九州電力送配電
OCCTO