まずご覧ください
今の制御量を聞く限り、直感的に「おかしいでしょ?」と思う事には変わりありません。
陰謀論めいた話も流布してますので、ここでルール変更って何なの?という内容を整理します。
具体化所が指摘できないので、どんどんと理解を深めていかないとですね。
九州電力送配電のお知らせ
https://www.kyuden.co.jp/td_news_notice_210324.html
ここからたどれる経産省への報告資料
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/shin_energy/keito_wg/pdf/028_02_00.pdf
・出力制御にはオンライン制御とオフライン制御がある。
・主にオフライン制御は出力制御旧ルールの電力事業者であり前日連絡により制御する。
そのため、直前の状況を踏まえられないので制御量はオンラインより多くなりがち。
・オンライン制御は出力制御装置が電力会社サーバーのスケジュール配信に基づき自動制御する。
直前の状況をもって制御するため制御量を低減できるため有利。
※制御量が減るから旧ルールの方々も装置導入お願いしますという流れ
資料P2でも実績報告がありますが、オフライン制御(旧ルール)の方が制御回数は多いと報告されています。
次に、出力制御方式変更については、予め定義されていて
・比較的多めに制御されているオフライン制御は旧ルールの発電所であり、上限30日のルールがある。
・旧ルールの上限30日以上に制御が及ぶ場合は、指定ルールだけで頑張らないといけないので輪番じゃなくて一斉に制御方式を変えますね。
という話なのです。
次に旧ルール(多分新ルールも含むと思われる)と指定ルールの出力比率は資料のP4
旧ルール282万kWに対して指定ルール313kWとなっており出力比率でほぼ1:1です。
九州電力送配電が「最後までエリクサーを使えなくて全部残しておくタイプ」よろしく
新・旧ルールの発電所を温存して制御しなかったとしても、制御量は今までの2倍+α程度です。
昨年比10倍を超える制御になるのはちょっとおかしくね??
それと九州電力送配電「でんき予報」から出力制御情報をぶっこ抜いてきました。
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
4月 | 20 | 22 | |
5月 | 10 | 16 | |
6月 | 0 | 2 | |
7月 | 0 | 0 | |
8月 | 0 | 0 | |
9月 | 0 | 1 | |
10月 | 4 | 3 | 1 |
11月 | 4 | 10 | 0 |
12月 | 0 | 1 | 0 |
1月 | 1 | 5 | 1 |
2月 | 1 | 11 | 5 |
3月 | 16 | 15 | 12 |
合計 | 26 | 75 | 60 |
制御回避 | 0 | 18 | 27 |
改めて確認してみて
・「やっぱ春秋に抑制が固まっていて春が特にえぐい」
と実績を確認できますし
抑制を回避している回数が年々増えている事が挙げられます。
出力制御低減のための手としては下記のようなものが報告されています。
・蓄電池、揚水発電など電気を貯める工夫をしています。
・関門連系線の増強を行っています。
・天候を含む電力需給予測ロジックや制御方法を改善していきます。
・出力制御ができない旧タイプの火力発電所の出力制御対応をしています。
・出力制御装置普及(オンライン化拡大)を行い制御量を低減しています。
九州電力管区は年間で50万kWぐらいの新規接続(ソーラーが増えている)があり
年々電力需給バランスに乖離が出ています。
そんな中でも各種対策をして2020年度は抑制回数低減に成功していますよね。
日々努力しておられる九州をはじめ各送配電の皆様に感謝しつつ、
今回の問題の原因を早く突き止めたいと思います。
実際のところは、公開データを眺める程度しかできませんので、
このことを少しでも多くの方に知って頂けるように情報発信をしていければと思います。
コメント
さすがごましおさん
当事者で無いにもかかわらず、
ただ文句を言うだけとか
ただ嘆くだけ
のヒト達とは、次元が全く違いますよね。
公開データだけでもかなり見えてくるものが、
きっとあると思います。
とえらそーに言って、
私は当事者で無いので見てませんが(汗)
ここ1か月くらいの間に、そっち方面行くので、
是非情報交換させてくださいませ。
ソーラーやってますし、明日は我が身確定なので滅茶滅茶自分事ですよ。
このシステムのロジックが使いまわされる訳ですから。。。
あれ?僕なんか何気に巻き込まれてません?(笑)
まなSUNでもいじりながら、情報交換ぜひぜひお願いします。