出力制御について情報共有を頂いております。
シミュレーション(4月25日までの実績バージョン)
さて、保険請求ができる程の精度と自画自賛しておりますが、同様のロジックで計算していきましょう。
今回は鹿児島の発電事業者様から4月25日までの実績データを頂きました。
4月15日以外はこの方のデータをベースに計算しています。
※細かい計算ルールは九州電力出力制御について皮算用してみたのルール準拠です。
抑制電力量 | |
4月1日 | 141.1 |
4月2日 | 0.0 |
4月3日 | 0.0 |
4月4日 | 0.0 |
4月5日 | 99.0 |
4月6日 | 297.0 |
4月7日 | 291.1 |
4月8日 | 0.0 |
4月9日 | 245.0 |
4月10日 | 297.0 |
4月11日 | 346.5 |
4月12日 | 0.0 |
4月13日 | 0.0 |
4月14日 | 33.7 |
4月15日 | 291.1 |
4月16日 | 0.0 |
4月17日 | 172.3 |
4月18日 | 285.1 |
4月19日 | 346.5 |
4月20日 | 346.5 |
4月21日 | 279.2 |
4月22日 | 96.5 |
4月23日 | 34.7 |
4月24日 | 0.0 |
4月25日 | 225.7 |
合計 | 3,827.8 |
25日間で抑制が17回、1回の平均抑制値は225.2kWhです。
前回シミュレーションした際は
15日間で抑制が9回、1回の平均抑制値は237.1kWhです。
11日間で7回の抑制、1回の平均抑制値は245.2kWhです。
この数値を見る限りでは徐々に1回の抑制値が減ってきてはいます。
※前回までは抑制無しの時の0も含めて平均していましたが、
今回から抑制のあった日を母数に計算を訂正しました。
年間の損失シミュレーション
はい、皆様が一番興味津々なのがここですね。
今回も、過去の抑制回数データを使用します。
今はでんき予報で前日指示がでたら一斉制御される方式になっています。
4月1日以降の平均制御量×昨年のでんき予報実績
を計算することでそこそこの精度で予測できると考えています。
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
4月 | 20 | 22 | |
5月 | 10 | 16 | |
6月 | 0 | 2 | |
7月 | 0 | 0 | |
8月 | 0 | 0 | |
9月 | 0 | 1 | |
10月 | 4 | 3 | 1 |
11月 | 4 | 10 | 0 |
12月 | 0 | 1 | 0 |
1月 | 1 | 5 | 1 |
2月 | 1 | 11 | 5 |
3月 | 16 | 15 | 12 |
合計 | 26 | 75 | 60 |
制御回避 | 0 | 18 | 27 |
2019年度実績見合い 16,890kWh
2020年度実績見合い 13,512kWh
平均値 15,201kWh
これをFIT単価×1.1(税込み)するとこうです。
2021年の抑制はこうなる、2020年はこうだった一覧(4/26日の実績込み版)
低圧発電所1基につきこうなります。(パワコン出力49.5kWの場合で過積載>100%)
FIT単価 | 2021年抑制 | 2020年抑制 | ||
14 | ¥234,095 | 円 | ¥19,634 | 円 |
18 | ¥300,980 | 円 | ¥25,243 | 円 |
21 | ¥351,143 | 円 | ¥29,451 | 円 |
24 | ¥401,306 | 円 | ¥33,658 | 円 |
27 | ¥451,470 | 円 | ¥37,865 | 円 |
※データソースは鹿児島県低圧発電所データ(監視装置エコめがね)
前回シミュレーションより若干数値が悪化しています。
昨年比11.9倍とやっぱり危機的状況であることは変わりませんね。
50歩100歩感ありますが、精度アップは継続します。
引き続き確認ですね。
さて、3%制御についての考察を少し
パネル75kWから100kWあたりでモデルケースを考え見ましょう。
九州の日照を考慮して年間発電量シミュレーションをします。
4.0×365×75×0.85×0.97=90,282kwh
4.0×365×100×0.85×0.88=109,208kwh
先ほどの抑制予測値15,201kWhで割合を計算します。
最新の計算では年間抑制率 14%~17%ですね。
オフライン制御の発動加味すると、最低値を半分して
7%~17%ぐらいですね。
現在の抑制率は、上のケースで計算すると3.51%~4.24%
情報提供頂いた事業者さんの実績比を見ると3.85%となっていました。
注意)ここには今年の環境要因というか
2021年で出力アップされた分は加味してません。
が現時点ではそこそこただしかろうと思うデータにしたつもりです。
数値を見て
今まで抑制なしのデータもカウントして1回平均だしているというミスが発覚したので
再計算したら抑制額が若干増えてしまいました。
再計算するたびに多少データはブレますが、
ブレ幅がどんどん小さくなってきており、
残念ながら着地点はよくない予測方向のあたりに着地する可能性が高くなっています。
九州電力さんの案内にあった60回、3%の抑制という数値
これをかなり信頼度高い情報として尊重して取り扱っていたのですが
なんで4月の段階で既にオーバーするような事になってんの?コレ?
4月の抑制回数は例年どおりの20回ぐらいになりますので、
取り巻く環境としてはあまり想定外の事は起こってない気がします。
想定外なのは指定ルールに対する抑制量が酷い事
これに関しては、GW明けあたりまでにはなんらかご報告頂けないかなぁと思います。
報告を貰ったところで無制限・無保証な契約なので補填があるわけでもないです。
やっぱり、ちゃんと再エネのある未来型のインフラへの変革
CO2排出削減46%を打ち出した日本は伸るか反るかのすごい局面にいます。
本気でやらないといかんのではないでしょうか?