出力制御について情報共有を頂いております。
シミュレーション(4月30日までの実績バージョン)
さて、保険請求ができる程の精度と自画自賛しておりますが、同様のロジックで計算していきましょう。
今回は大分の発電事業者様から4月30日までの実績データを頂きました。
※細かい計算ルールは九州電力出力制御について皮算用してみたのルール準拠です。
抑制量 | |
2021/4/1 | 235.1 |
2021/4/2 | 0.0 |
2021/4/3 | 0.0 |
2021/4/4 | 0.0 |
2021/4/5 | 99.0 |
2021/4/6 | 297.0 |
2021/4/7 | 297.0 |
2021/4/8 | 0.0 |
2021/4/9 | 247.5 |
2021/4/10 | 297.0 |
2021/4/11 | 346.5 |
2021/4/12 | 0.0 |
2021/4/13 | 0.0 |
2021/4/14 | 95.0 |
2021/4/15 | 297.0 |
2021/4/16 | 0.0 |
2021/4/17 | 184.1 |
2021/4/18 | 245.0 |
2021/4/19 | 346.5 |
2021/4/20 | 346.5 |
2021/4/21 | 282.2 |
2021/4/22 | 74.3 |
2021/4/23 | 33.2 |
2021/4/24 | 0.0 |
2021/4/25 | 270.3 |
2021/4/26 | 346.5 |
2021/4/27 | 0.0 |
2021/4/28 | 0.0 |
2021/4/29 | 0.0 |
2021/4/30 | 14.9 |
合計 | 4354.5 |
30日間で抑制が19回、1回の平均抑制値は229.2kWhです。
5日間で抑制が2回、1回の平均抑制値は167.0kWhです。
10日間で抑制が6回、1回の平均抑制値は245.4kWhです。
15日間で抑制が9回、1回の平均抑制値は245.7kWhです。
20日間で抑制が12回、1回の平均抑制値は256.4kWhです。
25日間で抑制が17回、1回の平均抑制値は234.9kWhです。
この数値を見る限りでは徐々に1回の抑制値が減ってきてはいますが、ある程度落ち着いてきました。
年間の損失シミュレーション
今はでんき予報で前日指示がでたら一斉制御される方式になっています。
4月1日以降の平均制御量×昨年のでんき予報実績
を計算することでそこそこの精度で予測できると考えています。
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
4月 | 20 | 22 | |
5月 | 10 | 16 | |
6月 | 0 | 2 | |
7月 | 0 | 0 | |
8月 | 0 | 0 | |
9月 | 0 | 1 | |
10月 | 4 | 3 | 1 |
11月 | 4 | 10 | 0 |
12月 | 0 | 1 | 0 |
1月 | 1 | 5 | 1 |
2月 | 1 | 11 | 5 |
3月 | 16 | 15 | 12 |
合計 | 26 | 75 | 60 |
制御回避 | 0 | 18 | 27 |
2019年度実績見合い 17,188kWh
2020年度実績見合い 13,751kWh
平均値 15,469kWh
これをFIT単価×1.1(税込み)するとこうです。
2021年の抑制はこうなる、2020年はこうだった一覧(4/30日の実績込み版)
低圧発電所1基につきこうなります。(パワコン出力49.5kWの場合で過積載>100%)
FIT単価 | 2021年抑制 | 2020年抑制 | ||
14 | ¥238,238 | 円 | ¥19,634 | 円 |
18 | ¥306,306 | 円 | ¥25,243 | 円 |
21 | ¥357,357 | 円 | ¥29,451 | 円 |
24 | ¥408,408 | 円 | ¥33,658 | 円 |
27 | ¥459,459 | 円 | ¥37,865 | 円 |
※データソースは大分県低圧発電所データ(監視装置エコめがね)
昨年比12倍とやっぱり危機的状況であることは変わりませんね。
5月の状況次第ですけどちょっと厳しいですね。
さて、3%制御についての考察を少し
パネル75kWから100kWあたりでモデルケースを考え見ましょう。
九州の日照を考慮して年間発電量シミュレーションをします。
4.0×365×75×0.85×0.97=90,282kwh
4.0×365×100×0.85×0.88=109,208kwh
先ほどの抑制予測値15,469kWhで割合を計算します。
最新の計算では年間抑制率 14%~17%ですね。
オフライン制御の発動加味すると、最低値を半分して
7%~17%ぐらいですね。(変わらず)
現在の抑制率は、上のケースで計算すると3.98%~4.82%
注意)ここには今年の環境要因というか
2021年で出力アップされた分は加味してません。
が現時点ではそこそこただしかろうと思うデータにしたつもりです。
数値を見て
再計算するたびに多少データはブレますが、
ブレ幅がどんどん小さくなってきており、
残念ながら着地点はよくない予測方向のあたりに着地する可能性が高くなっています。
2019年と比較すると、低需要の時の需要が60万kWくらい減ってるんですよ。九州。
多分今年が720万kWくらいなので、8%くらい減ってる感じ。
多分これもでかいんだと思います。— hama (@hama_ichi) April 28, 2021
浜崎さんから頂いた情報からすると、これが結構効いてますね。
やっぱり、ちゃんと再エネのある未来型のインフラへの変革
CO2排出削減46%を打ち出した日本は伸るか反るかのすごい局面にいます。
本気でやらないといかんのではないでしょうか?
なんとなく見えてきたし、5月のデータ確認は2回ぐらいでいいかもですね。