分譲案件一気に公開

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自社で購入した発電所の収支の一部を晒してみます。

IRRは4程度から6オーバーまで用意しました。(というか結果そうなりました。)

年間発電量 FIT単価 売電価格 返済額 通期営利 発電側基本料金 解体費用積立 通期営利2 360時間出力制御 通期営利3
発電所A 64,138 21 ¥1,346,898 ¥1,313,040 ¥33,858 ¥79,200 ¥63,497 ¥-108,839 ¥332,640 ¥-441,479
発電所B 99,290 18 ¥1,787,225 ¥1,572,384 ¥214,841 ¥89,100 ¥79,432 ¥46,308 ¥320,760 ¥-274,452
発電所C 84,019 21 ¥1,764,399 ¥1,221,600 ¥542,799 ¥89,100 ¥83,179 ¥370,520 ¥374,220 ¥-3,700
発電所D 76,728 18 ¥1,381,100 ¥780,516 ¥600,584 ¥89,100 ¥61,382 ¥450,102 ¥320,760 ¥129,342
発電所E 102,895 18 ¥1,852,110 ¥1,240,500 ¥611,610 ¥89,100 ¥82,316 ¥440,194 ¥320,760 ¥119,434
¥8,131,732 ¥6,128,040 ¥2,003,692 ¥435,600 ¥369,806 ¥1,198,286 ¥1,669,140 ¥-470,854

売電金額-返済が年間で200万円ほどになりますが、

ここから各種税金とメンテナンスでだいたい半分以下ぐらいになります。

そこから工具など購入したりすると「僅かに再投資できるかなー?」ぐらいの懐事情ですね。

※「通期営利」参照

そこに恐らくこのまま決まると思われる「発電側基本料金」

※出力1kWあたり年間1800円で計算

と、FIT後継続する事業者からすると全く戻ってこない

搾取でしかない「解体費用積立」を今ある情報で源泉徴収されたとすると

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000214479

売電金額-返済が年間で120万円ほどになります。

ここから各種税金を支払ったら「メンテナンスは一部持ち出し実施の可能性あり」

になります。

※「通期営利2」参照

そのうえで、出力制御360時間が来ると「税金すら払えない」状態になります。

※「通期営利3」参照

発電側基本料金は2023年度から、解体費用積立はうちの発電所は2028年から

360時間出力制御はいつかかるかハッキリとはわからない。

ただ2030年CO2排出削減46%の絡みで供給がどんどん増えたら2025年-26年あたりから

出てくるんじゃなかろうか。(滞っても2030年にはそこそこ抑制はあると見た方がよさそう)

驚愕の事実の共有

「経営が悪化しています。」なんてことを公開するのはバカのやることですが、

残念ながら赤裸々な事実でございます。

うちは後発組みですが、色々を手を尽くしかなりの骨太体質にしたつもりです。

にもかかわらず、買い物の発電所では15年の返済がかなり厳しい状態になっています。

ソーラー単体では厳しい状況っすね。

返済が完了するとさすがに数字が出てきますので、それまで耐えられれば事業として

なんとかなりそうです。

ただ、そこにたどり着くためにはハードルがあります。

うちの場合は低圧発電所1基につき、さらに年間30-40万円程キャッシュを

用意して投入しないと運営が滞ります。

うちは自社施工発電所と合わせてバランスを取る方向で進めていますので

現状なんとか買い物発電所で「一時的にでる負債」は相殺できる目途が立ちつつあります。

今後もFITや電力まわりの制度リスクが高すぎるので

再エネ1本でやっていくのは避けないと厳しいと思います。

うちも別の柱を日々探しています。

P.S.

官は民を「生かさず殺さず」というのが基本政策になるはずなのですが

最近は「死馬に鞭うつ」というのが基本政策になっているようです。

そういえば、九州の旧ルールオフライン制御の事業者様はよく文句も言わずこの状況を耐えておられますね。

民度が高いのはなんとなくわかりますが、どうやって経営されているのか詳しくお話伺いたいっす。

コメント

  1. やまのカラス より:

    出力制御予定を見ましたがその頃はエアコンとか使うであろう6月9月も入っていますが
    太陽光も毎年増加している為もう電気は十分足りているという事ですかね?
    だとしたら火力を減らさない限りこのまま太陽光増やすのはダメじゃないかと思いますが・・国がいっている46%削減は緩和し再エネ参入しやすくとか言っています
    作っても売れないのに?倒産が増えるだけでは・・なんか良くわからなくないですか。

  2. gomashio より:

    春秋の昼間(太陽光の出力ピーク時間帯)は電気が余っています。
    逆に、夜は火力の力が要ります。雨の日も同じです。
    太陽光ばっかり入れても相互に需要を奪い合いになるのはコメント頂いているとおりです。
    無策で入れちゃダメなんですよね。

  3. エース より:

    お疲れ様です。
    解体費用積み立てに関しては必ず必要なのですが、発電側基本料金に関してはどうにかしないとFIT終わった後にも継続するようなら、かなりの負担割合になると懸念しています。(パネル増設、増強して蓄電池計画がパー)
    何とかして国民と電力会社に押し付けることが出来ないでしょうかw

    基幹送電線ルールの見直しに伴い、kWh課金を導入すること、kW課金とkWh課金の比率はまずは1:1で始めることについて、概ね御理解いただいた。

    全然許可した覚えもないし、理解できかねます。
    というか反対しようにもどのくらいの署名とか必要なのでしょうか???
    何か反対意見とかブログ見てても反応が薄いので・・・発電側基本料金は成立しないと思ってたのですが、現実になるんですかね???

    このままじゃ発電の道を楽しむどころか、苦しむ人たちが大量に発生してしまいます!
    助けてごまえもーん!!!(車が炎上しているサムネですが、炎上した後にEVになって再エネが燃えるよ!って意味で載せたんですよね!?)

  4. gomashio より:

    解体費用積立はFIT限定ですけど、発電側基本料金はFIT後も継続して取られますね。
    恐らく変化点はFIT電源に割引がどの程度適用されるのか?というところだけですね。
    具体的な反対っていうのは、次期選挙で与党を脅かすぐらいの反対票が集まったら一定の効果がありますが、そうでなければ決まってしまいます。
    各種委員会に呼ばれている委員は何の権限もないので、会議室でポジショントークしているだけの存在に成り下がっていますのではっきり言って無意味です。
    多少厳しめのコメントが細かい部分で微修正に使われるのが関の山ですね。
    正直無意味っす。
    ちなみに車の炎上は、単純に火の車ってやつです。