以前の記事(第2発電所の完成図書が届きました。)から質問のやりとりを経て
なんとなく現場の状況が分かってきました。
この業者さんの場合は、
・単管杭の引き抜き強度測定をもってガイドラインの地質調査相当としている。
・引き抜き力は圧縮・水平力より弱いため引き抜き力を測定すれば圧縮・水平力は
計算で求めることができる。
という会社見解のもと施工をされているようです。
この情報を真とすると、
「低圧発電所であれば3点サンプリングして杭の引き抜き力を測定すれば地質調査はOK」
というのが最低ラインなのですね。
勉強になります。
なお、業者さんの回答文章を載せておきます。
一部表現を修正している部分があります。
弊社は現地調査の際に単管杭にて引き抜き試験を行いある程度の
地盤強度を計測しております。(それが単管杭での試験値になります。)その試験値最小の値を元にSQ杭で施工した場合の強度に振替て計算をし
問題の無い値で杭間のピッチを確定させます。実際の整合性の確認の為施工時にSQ杭にての引き抜き試験を行い
問題が無いかの再確認を行います。まずは構造物(架台)の構造設計をJISC8955-2017に準じ計算をし支持物(SQ杭)
の数や長さを選定しております。SWS試験などもございますがあくまでも支持物の選定をするための試験にすぎません。
弊社は最終的に実際の支持物(SQ杭)の強度がJISC8955-2017に準じ計算をした値をクリアできているかの試験をし問題が無い事を確認しております。確かにガイドライン自体にはっきりとした「こうしなさい」という文言が無いため
何を持ってOKなのかがわかりづらくなっています。
我々が問い合わせをしてもはっきりとは答えて頂けない状況です。
以前弊社に経産省の立ち入り検査があったんですが
その時に各種資料を確認されましたが
指摘事項は無かったので問題ないと考えております。圧縮力・水平力に関しては弊社1級建築士より
「引き抜き力以下の値になるため計算で問題ない」
との回答を頂いております。
あとは計算式に数式を当てはめるだけで強度計算の全容が理解できそうですね。
あと一息。
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